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清志郎さん、ありがとう


by chikacom
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立派なオトナ? そいつァ無理だ でも立派な俺様になる

もうアウトプットできるものがないから、これが最後と自分に言い聞かせてサンプラザ。
新春スペシャルと言っていたので、おみやに熨斗をつけてもらった。

RAREの前を歩いていたら「俺達ゃ時代の道端で 揺れてる雑草さ〜♪」と聞こえてくる。
おぉぉぉ、わざとかしら? だとしたら、粋な計らい。偶然だとしたら、粋なサプライズだ。

MTにおみやを渡しつつ着席すると、すぐに開演。
まずはいつものSEの雅楽バージョンが流れ、ほどなくして2階席に獅子舞が登場! しかも4体!!
カチカチと歯を鳴らしながら、客席を縫って逆サイドへ。で、今度は1階席をフラフラ歩いてステージへ。4体が散らばるのかと思いきや、きっちり一列で。
その理由は、後々明らかに。
客席が暗転した途端にみんな興奮して立ち上がったんだけど、「ご着席ください」のアナウンスが。兄ぃの声で。

よいしょっとってな感じで獅子舞を脱ぐと、怒髪天の4人が登場!
兄ぃは櫛でリーゼントを整える。そうだよね、せっかくセットしてあるのに。

「明けましておめでとうー!!」の声とともに、「俺様バカ一代」からスタート。さらには、「これ、新年初の質問になっちゃうかな。ロックでない奴ぁ?」の質問からの「ロクでナシ」へと続く。
2階席の2列目以降は総立ち状態で、こちらの座席はぐわんぐわん揺れる。新宿時代のLIQUIDROOMよりもぐわんぐわん。
この勢いのまま一緒に「ロクでナシ!」と叫びたいところだけども、その気持ちを隠しながら手だけチョコチョコと動かす。左右見たら、誰も動いていなかたので、気まずいことこの上ない。
みんなよく平気で座っていられるなぁ。逆に凄い。

兄ぃはお正月、風邪を引いてご実家にこもってらしたそうな。
でも、この日に向けて体調を万全に整えたそう。
ちなみにシミさんは昼夜見境なく呑んでおり、坂さんはLOFT新年会で場を凍り付かせ、王子はちょこっとだけ実家に帰っていたとのこと。

さて。先の獅子舞。
本当は景気良くプロの人を呼ぼうとしていたらしいんだけど、ある日衣装が4つポーンと届いたそうな。
「え?」と言うと、「着てください」。
兄ぃは「高校生の頃、ハードコアパンクバンドとか言ってたオレが見たら泣くよ?」。でも「ドリフっぽいから喜ぶかもしれない…」と気持ちがコロコロ転がる。

王子は「獅子舞はやったことがないから、YouTube見て勉強した」と真面目さを出すも、誰もやったことないよと一斉につっこまれる。
足を上げたりパカパカしたりと豪快に行こうとするも、頭部が意外と重たいらしく、練習で腕がパンパンになってしまったそうだ。

お祭り男の坂さんも「獅子舞はお正月にやるものだから、お祭りではやらない」と説明。ってか、普通やらないよ、バンドマンは獅子舞を。

中盤は、9曲くらいを一気に熱唱。中には「ギターマガジンの歌」まで。
増子さんは、このブロックの中で披露された「旅路」の出来を大層気に入ったようで、終わってからも満足げに反芻していたほど。
これだけ長くやっているバンドなのに、まだ自分たちで伸び代を見つけちゃうなんて。かと思ったら「今来てくれてる人たちだけに伝わればいい」とか言っちゃうし。
チケット取れなかった人もいるだろうに…。

このライブで新曲を解禁とは前々から宣言していたんだけど、2曲ともにアンコールにて。
これがもうめちゃくちゃカッコイイの何の。
アンコールその1では4人が登場するシルエットが見えるも、スポットライトは坂さんの上あたりにピシリ。
何かしらーと思っていると、幕が開いて琵琶奏者の方が登場!
サンプラザ、こんなに奥行きがあったんだ!!

4人には相変わらずスポットライトの当たらないまま、彼女は「平家物語」の冒頭部分を情感たっぷりに吟じていく。
「偏に風の前の塵に同じ」まで。

ライトがステージ全体を照らし、兄ぃが「時は平成、世は地獄」から始まる前口上を。いきなりのことに場内ザワザワ。
この曲、「DO RORO DERODERO ON DO RORO」はゲームとのタイアップだという百鬼夜行が蠢く詞世界と、琵琶+ロカビリーという前代未聞のコラボレーションが実現したサウンドとが絡まり合う、怒髪天の手にしか負えないというもの。
とてもとても面白い。そしてカッコイイ。

何も言わずに全員が去り、まだ楽しみたい気持ちと詳細を知りたい気持ちでゴッチャゴチャになりながらパチパチとアンコールを求める。
トコトコ出て来た後、「ビックリしたよね?」と兄ぃは嬉しそうな表情を。

怒髪天がサンプラザ、コレクターズが赤坂BLITZ。
増子さんは、加藤さんが3mを超えたとか、コレクターズ全員の顔を足して割ったら平田信になるとか言いたい放題。
最終的には「ここに来ている界隈は、今年いいことあるから。悪いことは全部コレクターズに注ぎます」と呪いまでかけちゃう。
この勢力争いは怖すぎるわ。。。
というより何より、軽口でも叩いてないと増子さんの号泣が止まらないというのもあるんだろうね。

2曲目は、2012年の指標とすべき曲「歩きつづけるかぎり」。タイトルからしてバラードかと思いきや、イントロから軽妙なザ・怒髪天節。
次、運が良ければ来月聴けるかな。

終演後、追い出しBGMが「俺たちのロカビリーナイト」。
公演タイトル「俺たちの琵琶ビリーナイト」が発表された時からずっと待ってたのに、開演前は普通にロカビリーばかりが延々と。
やっとだよ、やっとかかったよ!!

そそくさと挨拶を済ませて時計を見ると、21:00前。
サンプラザは駅前。中野から吉祥寺は10分足らず。吉祥寺から会場までは5分少々。
出番は21:00からだけども、たぶん押してる。
瞬時に色んなことが頭を駆け巡り、しかし最終的には「だってバカだもん」を錦の御旗に猛ダッシュでシルバーエレファントへ。
増子さんもさっき言ってたもん。「俺を見てみろ このバカぶりを 見事なまでの フリキレぐあい」ってな。
入り口をガバッと開けると、中から「忘れらんねぇよーベイベー♪」。
始まってた!!と焦りを隠しきれないままに「当日、1枚、忘れらんねぇよ!!」とまくし立てると、さすがにトリだったからか前売り料金で入れてもらえた。有り難いことです。本当に。

始まってる焦りと優しくしてもらえた感動による半泣きで階段を降りると、ただのサウンドチェック中。ぎりぎりセーフ。が、しかし人がいすぎて前が殆ど見えない。そもそも出演者が多かったもんなーー。

どうにかこうにか人を掻き分け、フロント2人の頭がチラッと見える程度のところまで進む。それ以上は無理と判断。テーブルの位置も把握しきれなかったし。
酒田さんは、天井の鏡でどうにかこうにか。

何せ人が多かったからか、ヤジもいつもより多め。
自分の立っていた位置も関係してたのかな、そもそも声がボソボソだから、ヤジに負けてよく聞こえないってなアクシデントも。
それもまた良し。

なお、酒田さんはまたしてもバスドラのペダルを折る、しかも1曲目で、という偉業を達成。
フロアから「柴田、買ってやれよー」というヤジが飛ぶも、「こいつ、買ってもすぐに壊すもん!」。そして冷たい目で睨め付ける。ええわー、あの冷たい目。

「僕らパンクロッカーなんだよ」の最中にセックスを何度も挟み込み、「調子に乗るな!」と怒られ、しょんぼり普通に唄ったら今度は「言えよ!」と怒鳴られ、最終的に苦笑い、という流れもまた良し。

あまりの大盛り上がりに、「Cから」で終わった後にもアンコールの拍手が鳴り止まず。
柴田さんは「アンコールなかったら、真っ暗闇の中で手首切ってました」と、斬新な喜びの表現とともにニマニマ。
シングルが売れてないからプロモーションということで、楽曲は再度「僕らチェンジザワールド」を。
今度は酒田さんのペダルも無事。

それでも鳴り止まないアンコール!
何をやろうかーという話をお客さんとするくらいのまったり感。
「酒田、新曲やって。『あの娘の乳首を噛み切りたい』」とムチャ振りをされた酒田さん、困惑の表情でスティックを握るや、「あのー娘のー♪」と歌い出す柴田さん。場内はもちろん「お前が唄うんかい!」というブーイングの嵐。
が、唄った本人は「あれ、意外と良い曲できたんじゃない? あのー娘のー♪」と再度熱唱。最後の「噛みー切りーたいーー♪」は場内も一緒に。美しいシンガロング。
ご本人曰く、DEENみたいなメロディーライン。
言ってることは最低だけどね!

お客さんからのリクエストも聞きながらどの曲を演奏しようかと迷いに迷った結果、ラストは「俺を守りたい」。
B'zのみならず、DEENにLUNA SEAにGLAYにと、好きなバンドが増えてたよ。

終演後、色んな方とお話を。
しかし酔っぱらいの多い現場だな。楽しい。

ここに来た目的その2を明かすと、「絶対大丈夫だよー」と背中を押してもらい、人が少なくなったタイミングで柴田さんに近寄って厚かましくもお願いを少々。
それでも照れ笑いでご快諾いただき、感涙が止まらない。
つか、あの照れ笑いの破壊力ったら!
早く伝えたいところだけども、ガマンガマン。
あぁぁ、秘密を作るのが苦手だから、みるみるお腹がパツンパツンになってくるーーー。

そして、電車内では主に糞の話をしながら帰る。
あと井乃頭蓄音団が新曲「カレー」をやったと聞いて地団駄。
寸劇みたいなのもあったようだ。キィィー!!
by chikacom | 2012-01-16 18:39 |