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清志郎さん、ありがとう


by chikacom
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フレッドペリーのシャツを着て キミといた夏の日々

仕事終わり、ふわふわとQueへ。
可愛子ちゃんとの待ち合わせ場所にいると、何やらバタバタと出たり入ったりの人影が。しかも、ちょっと見たことのある方。
…淳くんだ。

出番が何時からかわからないけど、でも出演者がこれだけ外に出ているんだからまだまだ余裕だと推察。ギュウギュウのQueに演奏中に入ってもトイレ前から動けないだろうし、のんびり待つことに決める。

という考えは一般的なようで、受付を過ぎたドアの前には先客が10人ほど。試しにドア越しに覗いてみたところ、トイレ前まで人がどっさり。こりゃムリだ。
なので、ショコラさんたちの演奏をBGMに主に年齢トークを。Queの入口には27歳のさわおさんのポスターが貼ってあるので。
いやー、しかし。まさか自分がぼんやりしている間に当時のさわおさんの年齢を超えていたとは!!
もうあんな短髪にはしないのかな。よくお似合いだったのに。

ドアから漏れる光が明るくなったことをうけ、意気揚々と中へ。
とりあえず奥へ奥へ進み、いい感じに見られる場所へ出る。
上着と荷物があるのでキャッキャキャッキャできないのが残念だけれども、そもそもそういうライブなのかもわからない。
何せバンド編成は初めてだもんで。

SEは「Mr.Lonely」。
率先して出て来たさわおさんは、何だかとても楽しそう。
Queが好きって前々から公言していたものね。

まずは「Music Creature」から。
続けてもう1曲やったけど、何だったか早くも忘れる体たらく。
とりあえず2曲を終えてからMCに入ったんだけど、どうやらこれ以降はすべて新曲だそうな。そんなに新曲あるの!
初めて演奏する曲が殆どだから緊張する反面、間違えても誰にもバレないという安心感もあるんだとニコニコ。
…少なくともバンドメンバーは間違いに気付くような気はするけれども。それは良いのかしら。

なんてことを話しながらキュルキュルとチューニングするさわおさんに向かって、袖から「カシャカシャカシャカシャ!」とカメラの連射音が!
ちょうど一瞬の静寂で起こったため、フロア内ほぼ全員にその音は知れ渡り大爆笑が巻き起こる。
「いま撮っても仕方ないじゃん!!」とプリプリしていたけど、確かにどの場面を切り取っておきたかったのだろうか。

そして、新曲を。
「わりと楽しい楽曲もあるから、踊ったっていいんじゃないか?」との言葉通り、身軽だったらピョコピョコ跳ねたくなる曲がズラリ。
カバン、そしてジャケットがこれほどまでに邪魔になろうとは!

タイトルをまったく言わないので、良いなぁと思っても調べようがないのがネック。さわおさん曰く「全然売れてないインディーズの頃を思い出すなぁ。気に入った曲があっても、ライブに来ないと聴けない感じとか」とのこと。次は12月アタマだから、それまで忘れずにいられるかな。

早い段階でメンバー紹介を。
gold soundsの子は、さわおさんに奴隷的な扱いを受けているそうな。それで「せっかくだし『HAPPY SLAVE』ってタトゥー胸のあたりに入れる?」と無理強い。
彼が拒絶すると「おでこは?」。これも拒絶。
うぅむ、奴隷だと思い込んでいるのはさわおさんだけかしらん。。

真也さんのことは「真也くん…なんてハレンチなの! Tシャツに女性の乳房が!!」と動揺しながら紹介。
立ち上がってデザインを見せてくれた真也さんは「好きなんで」。
さわおさんも「それなら仕方ない」と受け入れる。

Tシャツ続きで、淳くんには「お前は…随分とリンゴを薄く切っちゃったな」とデザインをイジる。
淳くん自身はデザイン云々よりも思うところがあるようで、「これサイズ間違えて大きくてさ…パジャマみたい」と袖をビローン。

逆にさわおさんは「このシャツ『NO SELF CONTROL』で着てたやつだからパツンパツン」。物持ち良いなー。人のこと言えないけど。

この時だったかな?
さわおさんがPiLロゴっぽい大きなバッヂをストラップにつけていたんだけど、よくよく見たら書いてある文字は「iPS」。
淳くんが「それさ、山中教授と同じ苗字ってことに掛けてるの?」と問うも、「これもうずっと使ってるよ」と何故かとぼけるさわおさん。
「ウソだ、さっき初めて見たもん!」となおも食い下がる淳くんが「iPSってどういう意味なの?」と問うと、「アイム・ピロウズ・サワオ」。
そして2人で「ジャンガジャンガジャンガジャンガ」。
ネタくっとる!!

それからも、「お前はあれか。オレの右が定位置なのか」とイジりだす。んもう、好きな癖に。
淳くんは「逆に言うと、ずっとオレの左にいるじゃない」と返していたけど、これに「カミナリグモで弾いてるだろ!」と即答。
またしてもネタくっとる!

小ネタ云々よりも、活動休止中なのにちゃんと自分はthe pillowsなんだって言ってくれたことに感動する。
会報に「今はこうすることしかできない」って書いてあったから、またしてもいらぬ心配をしてしまっていたわけで。

そうそう、the pillowsとしての活動については「みんな年末は来てくれるよね。まだ2人には言ってないけど、ちょっと変わった曲をやろうと思ってる」と。なんだろう、あの短時間で一体どんなことを企てているんだろう。
幕張行けないのは残念だけど、楽しみで仕方がないや。
そして、会場には沖縄帰りの佐藤さまがいらした。心持ち焼けていらっしゃるように感じたのだけど。

さわおさんはよく、メンバー間は仲良くないなんて言ってるけど、佐藤さまの姿はソロの時に頻繁に見かけるんだよね。
照れ隠し…?

ちょっといい話としては、旧友と25年ぶりに再会したということを。
家が向かい同士だった彼とは仲が良く、今でも大好きな佐野元春は彼に教えてもらったりしていたそうだ。

でも、真面目だった彼とそうじゃなかったさわおさんはどんどん疎遠になり、電話の回数もどんどん減り、彼が釧路の大学へ進学したことを機に会うことも殆どなくなったのだそう。

で、今年のツアー。
愛子さんが会場に着くと、列に並んでいた男性がヒョコッと挨拶してくれたのだそう。誰かしら?と近づいたら「○○です」と。
ビックリして「楽屋いらっしゃいよ!」と誘うも、「いやお客さんとして来ているので」と固辞。「連絡先だけでも…」と言うと、「さわおくんが連絡とりたいって思ってくれるなら、僕の実家に聞いてもらえるように言ってください」。そしてフロアへと吸い込まれてしまったのだそう。

愛子さんからその話を聞き、翌日実家に帰ったさわおさんはお向かいのお家に挨拶へ行き、彼の連絡先を教えてもらったそう。
「何かのついでじゃなくて、飲むためだけに東京から飛行機で行った。セレブだから」とニマニマ。おぉぉという会場に「本当はマイルが貯まってたから…」とちょっと小さくなる可愛さよ。

久々に会う彼は、やたらめったらthe pillowsに詳しくなっていたそう。
で、時系列順に色々と質問攻めにされたんだと。
やたらthe pillowsに詳しくなったと言えば、愛子さんもだったよね。その後、コレクターズにまで詳しくなったってのも凄い話だ。

と、ここで終われば良い話。
彼と会うことで、さわおさんは少年時代の切ない思い出が去来してしまったそう。
幼少時、山中家はなるべくお金を使わないように生活していたんだとか。
「お金がなかったわけじゃないけど、使わないんだったら子供にとったら貧乏と一緒」って言葉が刺さった。

ちょうどその頃、巷では「スターウォーズ」が大ブームに。
さわおさんは1作目だけはお兄さんが連れて行ってくれたそう。どっちのかな。
いかんせん幼いから字幕を見ても読める漢字と読めない漢字が混在していて、お兄さんの通訳付きで楽しんだんだと。
小学生兄弟の微笑ましいエピソード。

ところが「スターウォーズ」というのはシリーズもの。
でも山中家はお金を使わない方針だから続きを観に行くことはできない。
そこに救世主として現れたのが、幼なじみの彼。

いち早く「帝国の逆襲」をチェックしてパンフレットを買ってきた彼は、それを片手に仔細までを臨場感たっぷりに教えてくれて、さわお少年は大興奮したんだそうな。
「頭が良かったから、話を聞いてるだけでも面白かった」とのことだけど、彼が解説時にシュコーシュコー言っていたのかどうかだけが気にかかる。

そして、いざ「ジェダイの復讐」が公開される頃。
さわお少年の思考回路は「映画館で観たいなぁ」ではなく「早く彼が観に行って、ストーリーを教えてくれないかなぁ」に変化していたのだそう。
これは、思い出してちょっと切なくなったと言ってた。
そうかー。

お金を使わないからテレビも殆どチェックできなくて、だからそういう話題になったら「知らない」じゃなくて「興味がない」で貫き通していたんだと。
「そしたらこんな人間になったよ」。

ところがどっこい。
お金はなくても、先輩から借りたギターを掻き鳴らせば音楽が生まれる。自分のイメージを膨らませれば歌詞だって無限に作れる。
「そしたらこんな天才になったよ」。

世の中、何がどう転ぶのかわからないものだね。
そして自分も、小さい頃はテレビ禁止だったし、駄菓子食べちゃいけなかったし、ゲームもしちゃいけなかったしで、こんな感じになってしまったのでさわおさんの言わんとしていることはよくわかる。
残念ながら、そこで私は何も生み出すことができなかったが…。

そんなことを熱く語り、そして熱いパフォーマンスを披露していたさわおさんは「シャツ失敗! もう着ない!!」とビッチョビチョになりながら困り果てていた。
確かに、ビシャビシャ過ぎてモンモンが完全に浮き出ておった。
普段はTシャツで隠してるから、知らない人が見たらビックリしたのではなかろうか。

そしてアンコール。
ここで淳くんから衝撃の事実が告げられる。
なんと冷房が壊れていたのだそう。
そういや、淳くんも長袖で大変そうだ…。

「みんな『NO SELF CONTROL』覚えてる? あれって水浸しになってたけど、今ナチュラルにその状態」とブツブツ。
さらにイヤモニをつけようとして「うわー、このスポンジもビシャビシャしてるよ…」と悲しそう。
ロックスター、頑張って!!

最後の曲は「山中さわおのヒット曲、『DAWN SPEECH』! ヒット曲て…」とツッコミつつ紹介。
この紹介の仕方…さわおさん、どこかでスクービーと出会った??

終演後、グダグダとクダを巻く。
やっぱり「やめちまえ!」という感想は共通認識なんだなと確信。
私は悪くない!!
by chikacom | 2012-11-20 19:30 |